保育士・幼稚園教諭の採用の流れ(私立編)

保育士・幼稚園教諭の就職・転職の基本

保育士・幼稚園教諭の主な勤務先となる保育所(保育園)や幼稚園・認定こども園は、公立か私立(民間立/民営)かによって採用方法が異なります。

ここでは、保育士・幼稚園教諭が「私立施設」で働くときの採用の流れを解説します。

資格・免許について

この記事は、すでに保育士免許・幼稚園教諭免許を持っている方を対象にしています。

私立施設で働くと「会社員」に該当する

私立(民間立)施設で働く場合、保育士や幼稚園教諭は「会社員」にあたります。

そのため、応募者は、一般の就職活動と同じように面接などで採用されます(企業によっては論作文試験や実技試験がある場合もある)。

私立施設には次のような法人があります(違いを覚える必要はありません)。

  • 社会福祉法人立
  • 学校法人立
  • NPO法人立
  • 企業立(株式会社など)

受験資格は、保育所(保育園)なら「保育士資格」取得、または取得見込み。幼稚園なら「幼稚園教諭免許」の取得、または取得見込みです。

これらの採用試験に合格すると、その施設で働くことになります。

現在、保育士は不足しているため、私立施設への就職は非常に決まりやすくなっています。

「公設民営」について

公立保育所(保育園)のうち、「公設民営」と呼ばれるものがあります。

これは字のごとく、「公」が設立し、「民間」が運営しています。国が作った施設を民間に運営委託しているものと考えましょう。

公設民営の保育所で勤務するときも、扱いは「会社員」になります。

「派遣」という働き方

また、「派遣」 として、保育士・幼稚園教諭で働く方法もあります。

派遣の種類

  • 一般派遣:一定期間のみ働く非正規雇用。
  • 特定派遣:派遣会社に正社員として就職し、派遣先で就業(仕事)する
  • 紹介予定派遣:派遣期間(最大6ヶ月)終了後、正社員になる 

派遣会社に正社員就職する特定派遣、派遣期間後に正社員になる紹介予定派遣は別として、一般派遣は期間限定の非正規雇用のため、賃金を含めた待遇は正社員と比べて下がります。

自分のライフスタイルに合わせた働き方を選んでみましょう。

保育士・幼稚園教諭の採用の流れ(公立編)

「幼保一元化」の流れが加速している

幼保一元化とは

幼保一元化とは、少子化とサービスの多様化に対応するために「幼稚園と保育所の一元化をしよう」という政策です。

幼保一体化」

以前の民主党政権下(2009〜2012)では「幼保一体化」という言葉を使っていました。

両方の資格を持っている人が有利になる

この流れを受けて、幼稚園や保育所の採用では、両方の資格(保育士・幼稚園教諭免許)を持っている人が有利になってきています。

特に公立では、その流れが顕著です。

私立施設の保育士・幼稚園教諭の選考の流れ

私立施設の採用試験は次のような流れになっています。

  1. 応募
  2. 一次選考(書類選考)
  3. 二次選考(面接・実技試験・論作文試験)
  4. 内定
  5. 採用

応募

私立の幼稚園・保育所の募集は、夏から増えはじめ、9〜11月にピークを迎えます。

現在は人材不足が深刻のため、通年で募集しているところも多くあります。

求人を探すには次の方法があります。

  • 学校の求人票
  • 各施設の求人
  • ハローワーク
  • 求人サイト

学校の求人票

保育士や幼稚園教諭の資格を持っている方は、養成学校を出ている方が多いと思います。

学校に来る求人から応募することもできます。ただし、学校に行く必要があるため、転職時など卒業後に利用するのは気後れされる方も多いかもしれません。

各施設の求人

働きたい施設をピンポイントで見つけるなら、各施設の求人を探しましょう。「自分の出身園」など思い入れのある場合におすすめです。

各施設の求人のデメリットはひとつひとつ探さないといけない点です。その場合は、自分の希望する条件(時間や給与など)を指定して一括で検索できる求人サイトを利用するのもよいでしょう。

ハローワーク

求人の量がもっとも多いのがハローワーク(公共職業安定所)です。なぜなら、ハローワークは、企業が求人を掲載するのも無料だからです。

ただし、ハローワークは相談員が保育士・幼稚園教諭の専門員ではないため、業界についての知識が乏しくたよりにはならないというデメリットがあります。

また、「求人数が多い」のと同時にブラック企業の求人が多数混ざっているのもハローワークのデメリットです。ここから1社ずつ自分に合った企業を探すというのも労力がかかります。

求人サイト

インターネットの求人サイトを使って応募する方法もあります。そのとき、「求人を紹介するだけ」でなく、専任コンサルタントによるサポートがあるところを選ぶのがコツです。

求人サイトのデメリットには、面談が必要だったり、サービスを受けられる地域が限られている(主に大都市部)ところがあげられます。

電話や対面による面談が苦ではなかったり、サービス対象地域の場合は、条件に合った良質な求人を紹介してもらえる求人サイトを積極的に活用しましょう。

保育士・幼稚園教諭向けの就活・転職サイト

選考内容

法人によって異なりますが、次のプロセスが多くなっています。

  • 一次選考:書類選考(履歴書など)
  • 二次選考:面接・実技試験・論作文試験

面接

保育士・幼稚園教諭は、ほかの仕事よりも「人物重視」で行われます。

保育士・幼稚園教諭の面接対策

実技試験

実技試験では、次のような試験があります。

  • ピアノ演奏
  • 弾く歌い
  • リズム表現
  • 体力検査
  • 読み聞かせ

実技試験の実施の有無は法人によって異なります。

論作文試験

論作文試験が行われる場合は、その場で課題が出され、制限時間内に書きます。

内定

私立施設への内定は、10〜12月がピークになります。現在は保育士が不足しているため、3月ギリギリまで採用を行っている施設も多くあります。