保育士・幼稚園教諭の採用の流れ(公立編)

保育士・幼稚園教諭の就職・転職の基本

保育士・幼稚園教諭の主な勤務先となる保育所(保育園)や幼稚園・認定こども園は、公立か私立(民間立/民営)かによって採用方法が異なります。

ここでは、保育士・幼稚園教諭が「公立施設」で働くときの採用の流れを解説します。

資格・免許について

この記事は、すでに保育士免許・幼稚園教諭免許を持っている方を対象にしています。

公立施設で働く職員は「地方公務員」になる

公立施設で働く場合、職員は各自治体(市区町村)の公務員(地方公務員)になります。

そのため、保育士や幼稚園教諭として働くためには、公務員試験を受ける必要があります。

  • 保育士:職員採用試験
  • 幼稚園教諭:教員採用試験

たとえばA市立の保育所で就職を希望する場合、A市の職員採用試験(公務員試験)を受けます。

A市立の幼稚園で就職を希望する場合、A市の「教員採用試験」を受けます。

受験資格は、保育所なら「保育士資格」取得、または取得見込み。幼稚園なら「幼稚園教諭免許」取得、または取得見込みです。

これらの試験に合格したあと、各自治体の中で配属先(勤務先)が決まります。

保育士・幼稚園教諭の採用の流れ(私立編)

「幼保一元化」の流れが加速している

幼保一元化とは

幼保一元化とは、少子化とサービスの多様化に対応するために「幼稚園と保育所の一元化をしよう」という政策です。

幼保一体化」

以前の民主党政権下(2009〜2012)では「幼保一体化」という言葉を使っていました。

両方の資格を持っている人が有利になる

この流れを受けて、幼稚園や保育所の採用では、両方の資格(保育士・幼稚園教諭免許)を持っている人が有利になってきています。

特に公立では、その流れが顕著です。

自治体によっては、公立の保育所や幼稚園で就職を希望するとき、「保育士」「幼稚園教諭免許」両方の資格が必要になることもあります(募集要項で確認できます)。

公立施設の保育士・幼稚園教諭の選考の流れ

公立施設の採用試験は次のような流れになっています。

  1. 受験申し込み
  2. 第一次試験
  3. 第二次試験
  4. 合格発表
  5. 配属先の内定
  6. 採用

受験申し込み:9月に第一次試験を行う「秋試験型」が多い

自治体によって異なりますが、多くの場合「秋試験型」になっています。

夏試験型

  • 6〜7月に受験申し込み
  • 7〜8月に第一次試験

秋試験型

  • 7〜9月に受験申し込み
  • 9月に第一次試験

試験内容:最初の関門は筆記試験

自治体によって異なりますが、試験内容は次のようなものが多くなります。

第一次試験

  • 教養試験(択一式)
  • 専門試験(択一式, 記述式)
  • 論作文試験
論作文試験について

論作文試験は第二次試験で実施するところも多くあります。 

第二次試験

  • 実技試験
  • 面接試験
  • 適正試験
実技試験について

実技試験と論作文試験はどちらか実施のところも多くあります。 

試験のレベル

試験のレベル(教養試験・専門試験)は、「短大卒程度」という自治体が多くなります。

なかには「高卒程度」「大卒程度」など異なる自治体もあるので注意しましょう。

面接試験

最近の試験は、筆記試験をやさしくし、面接試験で絞り込む(人間性を見る)という傾向があります。個別面接や集団面接の2回あるところもあるので確認しましょう。

保育士・幼稚園教諭の面接対策

実技試験

実技試験では、次のような試験があります。

  • ピアノ演奏
  • 弾く歌い
  • リズム表現
  • 体力検査
  • 読み聞かせ

実技試験の実施の有無は自治体で大きく異なります。

合格後

地方公務員の合格発表は、夏試験型が9月頃、秋試験型が11月頃になります。

合格後に、自治体の中で配属先(勤務先)が決定します。

保育士の場合、保育所だけでなく、児童養護施設や児童発達支援センターなどの「児童福祉施設」に配属されることもあります。